銀山川に面した五重塔の様な高楼。 なぜかイオニア式の渦巻き彫刻を施した柱、 戸袋には富士と松と駿河湾らしき鏝絵 といい様式より客を楽しませる努力が伝わる。
傾斜地に階段状に立つ向瀧。 桜、ツツジ、紅葉などが楽しめる3000坪の 庭園がすばらしい。
庭に面した、喫茶を兼ねた廊下周りは長くせせらぎを越え池を巡る。木々の繁る庭づたいに鼓橋も あり落ち着いた時間の流れを感じる。
趣を壊さぬよう脱衣場は細い木と屋根で出来ている。 門は深川富岡八幡宮から移築したもの、 広大な庭の池には能舞台もある贅沢な宿。
鬼瓦と懸魚で飾られて玄関、白壁と黒褐色の窓、手すりと典雅な外観。大正期の建造で内部は防音等しっかりと味を損なわづ改築。廊下、階段には「上州草津八景」などの江戸時代の風景画や俳句、和歌の色紙、古民具などがたくさん飾られている。
離れを結ぶ渡り廊下は庭との一体感が絶妙。 内部がこういった繊細な趣をもち、外観は、 城閣風と二つの日本美を楽しめる宿。
富士山をデザインした窓、濃い弁殻壁など華やかな意匠に満ちている。欄干型の手摺が廻った木造4階建の 外観も見事。
他の宿では見られない手洗い場。中庭から水が流れてくる心憎い 仕掛け。全体に茶室風の落ち着いた演出がなされている。
経堂前から見る大きな煙出しが美しい。 1万坪の庭を眺められる開放感溢れる廊下と襖絵は必見。